インタビュー
大平洋金属株式会社 営業二部長 川崎 様、小笠原 様、齊藤 様、飯田 様震災の影響を受けましたが、アミタさんの研修で学んだマーケティング手法を活かして頑張ります。
大平洋金属株式会社の営業二部では2010年6月からアミタ社の若手育成のためのマーケティング研修を受講。
研修では業務時間の効率化などの社会人としての基礎スキルやアンケート調査の設計・実施などのマーケティングの基礎を学びました。営業二部の部長である川崎様、若手の皆様に3月に起きた震災や研修内容について伺いました。
「あおもりエコタウン」でリサイクル事業をスタート
-今回の震災の影響はいかがでしたか?
川崎様(写真左):工場が海沿いにあり、津波の影響で工場内建物の1階まで水に浸かってしまいました。事務所2階に避難していたのですが、津波で自分たちの車が流れていくのをみたときには相当ショックを受けましたね。
弊社ではフェロニッケルの製造・販売がメインで、リサイクル事業は平成16年から始めましたが、今回のように工場に影響が出たのは初めてです。もともとリサイクルを始めたきっかけは、近隣の会社との会合で廃棄物が話題にあがり、それを県に相談したところ「エコタウンを作りましょう!」ということで「あおもりエコタウン」が出来てリサイクル事業がスタートしました。
弊社は溶融還元用電気炉を持っているので、廃棄物で埋め立てされている焼却残渣を廃棄物専用炉で溶融して、発生するスラグ及びメタルを再資源化材料として販売していましたが、これも津波で設備が冠水し、操業をストップしました。
-リサイクル事業のやりがいは?
小笠原様(写真右):例えばイベント会場でブースを構えて説明しているときに「こういう事業は大切だよね。」と言ってくれるお客様が本当に多いです。直接の取引先ではないのですが嬉しいですね。
また、ゼロエミッションを達成したいと思っているお客様が「完全にリサイクルができました!」といわれたとき自分の仕事にやりがいを感じます。
齊藤様:私は入社3年目ですが、最近ようやく仕事の楽しさを分かり始めたという感じです。今の仕事はニッケルの製造工程で発生するスラグ製品を販売しています。道路用や土木用の資材での販売がメインとなっています。
スラグの用途は様々で、お客様と話していて、私が想像できない全く違った用途としてスラグの価値があることが分かってきました。橋の塗装剥がしの材料にもなれば、球状のスラグをゴルフ場のグリーンの保護砂に試験的に使っていただいたりもしています。
今まで舗装工事でしか使われないと思っていたのですが、別の用途でも実際使えるっていうのが分かると本当に面白いなと実感しています。
飯田様(写真右):私は入社して2年目ですが、入社前は弊社にリサイクル事業があることを全く知りませんでした。
いざ自分がその部署に配属されると、環境やリサイクルというのは世界的に注目されている分野ですし、自分の業務が少しでも社会に貢献できるということにやりがいを感じています。
アミタさんの営業は「情報をビジネス」にしている
-今回アミタに研修を依頼した理由は?
川崎様:まずアミタさんの営業が情報をビジネスにしている点ですね。営業で得た情報をうまく活用して、自分たちのビジネスの種にしているところでしょうか。これは弊社と全く違うところです。
それから、これまで扱ってきた製品に関する営業に関しては自分たちでも研修はできますが、全く未知の廃棄物受託というビジネスモデルでの研修をできる人は社内にいないこと、これまでの発想では廃棄物事業への対応ができない、との思いから研修を依頼することを決めました。
これまで廃棄物受託営業活動を行ってみて、ニッケルの営業スタイルとリサイクルではビジネスモデルが違っていることは明らかです。その廃棄物ビジネスモデルに精通しているアミタさんに頼むほうが早い、と思ったのです。
左から、小笠原様、齊藤様、飯田様
-研修はいかがでしたか?
小笠原様:研修を受けてみると、あっという間というのが正直なところです。特に業務上でのPDCAや仕事の優先順位の付け方が分かるようになった点が大きかったです。
何かに対して現状把握して、それを解決する方法を考えて改善を実施してまた見直すというのが分かりました。
齊藤様(写真右):自分では以前と比べて仕事のやり方が変わってきているのか分からないのですが、まわりからは変わったと言われますね。
研修前だと、ただ仕事をやっていて、残業も多かったのですが、アミタさんのツールを使ってみて、仕事内容が明確になり、どの業務にどれだけ時間を費やしているのか分かるようになりました。
川崎様:必ずしも一つの問題に対して一つの解決方法があるわけではなく、いろいろな方法があることを学べばどの部署及び会社でも使えますよね。私はもともと営業畑ではなく技術畑でしたが、自分なりのノウハウを身につければどこでも通用すると思っています。
だから、営業をしていても他部署でも通用するためには、PDCAというものの見方とか問題解決手段という基本的な考え方をしっかり身につけなければならないと思い研修を受けさせました。子供を教える親みたいな感じですね(笑)
-リサイクル事業の今後の展開は?
川崎様:とにかく受注量を増やすということに尽きるでしょうね。幸い溶融して生産されるスラグ・メタルの再資源化の販売ルートはできているので心配していないのですが、あとは廃棄物を集めるということですね。
それが弊社で処理できるかできないかは別としても、営業としてはこれだけのものを集めましたよという、市場の弊社への要望を見せないと、溶融部門も新しいことに挑戦できないと思うのです。
-アミタへの期待は?
川崎様:ぜひ集荷のために更にマーケティングのご支援をしていただきたいですね。あとは、訪問までもっていけば、我々が営業で飛び込んで商談に持ち込めるはずです。
研修を受けた若手のメンバーも商談を通じて、営業手法を覚えて結果を残していけると確信しています。
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