インタビュー
オルビス株式会社 本社 受注業務部 横山 様焼却しかないと思っていたので、廃棄製品をリサイクルできるとは思いませんでした。
オルビス株式会社では、2011年からスマートリサイクルを利用して、廃棄製品の完全リサイクルを開始されました。
これまで焼却しかないと思っていた処理困難な廃棄製品の再資源化を実現し、環境活動に貢献されている、本社 受注業務部の横山様にお話をお伺いしました。
事業活動において、どうしても発生する廃棄品。リサイクルできるという発想がなかった
―― オルビスの環境活動は?
横山様:会社としては、創業当時から環境には非常に力を入れております。私も、内定者の段階で、年2回やっている植林活動に参加いたしました。山梨県やNPOと一緒になって管理している山林です。
弊社は通信販売を行っているため、全国のお客様に多くのカタログをお送りしています。再生紙等を使っているとはいえ、紙を大量に使用してしまうということがありますので、少しでも環境によいことをということで、植林活動が始まったと聞いています。
また、化粧品は通常化粧箱に入れて販売するメーカーが多いと思いますが、弊社ではなるべく簡易包装でお届けしています。
入社する段階で、こういう点に非常に惹かれました。「何を売っているか」ももちろんですが、環境活動へ地道に取り組んでいる姿勢には、かなり共感できました。
―― 通信販売でも、廃棄製品は発生してしまうのですか?
横山様:はい。通信販売では、実際に手にとって確認してから購入ということが、店舗と違ってできません。手元に届いてからの確認になってしまうので、「(使ってみたけれど)肌に合わないです」といったことがどうしても発生してしまうため、返品を受け付けているのです。「1か月であれば使用済みでも返品を承ります。送料はオルビスで負担しますので送り返してください」というように。
その返品物は再び売るわけにはいきませんので、廃棄製品に回ります。また、他の事情において、どうしても廃棄が発生してしまう場合もあります。
―― 以前は、どういう処理をされていたのですか?
横山様:私が着任したころには、一般的に焼却して埋め立てる、という処理しかできていなかったのです。 私も「これだけ環境に取り組んでいるのにここだけ埋め立てなんだ」とは思っていたのですが、廃棄製品でリサイクルという発想そのものがなかったのです。
3年目社員の粘り勝ち。廃棄品リサイクルの多数の障害をクリア
―― 廃棄製品のリサイクルでご苦労された点は?
横山様:私どもは化粧品だけでなく、食品やボディウェア等も扱っている関係で、まず廃棄するには全ての商品を洗い出して、成分を全部調べて、といった諸々の手続きが発生することを自治体から提示されていました。
「廃棄」というとそれ程難しいことではないと思っていたのですが、改めてその時に、環境への取り組みの大変さに気付きました。そこで初めて、「あっ、これって大事な業務なんだな」と気付いたのです。
自治体への提出書類等もあって、かなりリサイクルまでに時間がかかってしまいまして。アミタさんには色々とご準備していただいて、大変助かりました。
そのような事情もあり、具体的な話を始めてから、9か月目でやっとリサイクルができました。
会社からは、「まだ廃棄できないの?」という声もあったのですけども、今までにない廃棄方法でしたので、「このままもう少し待ってください、廃棄品をリサイクルできるチャンスは他にありません」ということは、ずっと上長にも伝えておりました。
―― 入社3年目ですが粘り勝ちですね。今回アミタに依頼した理由は?
横山様:結構色々な会社を探したのですけど、廃棄製品のリサイクルをしている会社はほとんどありませんでした。もちろん、焼却処理をしている会社はありましたが、環境には良くないということで、破砕処理ができるアミタさんにお願いするのが一番良いということになりました。
―― 実際、アミタのリサイクルを使ってみての感想は?
横山様:毎回朝早くから遠くへ来ていただき、作業も、運送業者様にも非常に丁寧にやっていただきました。これは非常にビックリしましたね。廃棄物の処理というと、つい扱いが荒くなりがちだと思いますが、今回、御社での廃棄製品のリサイクルを見に行った時に、ほんとに商品を扱うように丁寧に廃棄品を扱って下さっていて驚きました。
臨時で発生した廃棄に関してもアミタさんにお願いをしておりますし、今後ともぜひお願いしたいと思っております。
また、今回の取り組みは、社内でも周知したいと思っています。
通信販売業界でも、リサイクルの動きを広めたい
―― 今後のアミタへのご要望は?
横山様:今、通信販売業界は非常に伸びている業界だと思います。私どもと同じような悩みや、廃棄製品のリサイクルを考えている会社も絶対あると思うのです。ですので、商材は化粧品に限らず、通信販売ですと返品などが必ず発生しますので、このアミタさんのスマートリサイクルサービスをどんどん通販業界に広めていただきたいと思っております。
今回は、田中様との二人三脚といいますか、実際はお任せしてばっかりだったのですが、初めて廃棄製品のリサイクルを実践できて、私自身も勉強になりました。非常にいい機会をいただき、ありがとうございました。
―― こちらこそ、ありがとうございました。今後も、御社のお役に立てるように、がんばって参りたいと思います。
【オルビス様のリサイクルを担当したアミタの田中(埼玉営業所 所長)と】
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