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Q&A

2020年上半期、企業のサステナビリティ推進のテーマとは?

他社動向が気になる方へ、企業の経営企画・サステナビリティ推進部・CSR部・環境部が「今、何に悩み、どのようなテーマに取り組んでいるのか」アミタに寄せられた相談内容について、ランキングを交えながら一部ご紹介します。

2020年上半期の企業取り組みテーマ TOP3は?

2020年上半期に、アミタが支援を開始したプロジェクトについて、最も多いテーマは下記となりました(廃棄物管理を除く)。
廃プラスチック類や気候変動に関する話題は、世界的にも関心が高く、企業でも取り組みを開始するといった動きがみられます。

1位 中長期ビジョン策定(SDGs・ESG経営等)
2位 廃プラスチック類の資源循環
3位 CO2排出量の削減

200624_2020_001.jpg1位:中長期ビジョン策定(SDGs・ESG経営等)

業種を問わず、経営企画部門の方からのご相談が多い傾向にあります。2030年・2050年に向けた戦略づくりなど、中長期ビジョン策定に関心が高まっています。

(写真:Image by StockSnap from Pixabay)

<取り組み企業の声>

  • 自社の環境目標を立案したい。社員に納得してもらいながら、段階的にステップアップする形で進めたい。(製薬業)
  • 既存ビジネスだけでは、今後の生き残りが難しいと考えている。長期ビジョンをつくり、新たな事業展開を図りたい。(環境関連業)

200624_2020_002.png2位:廃プラスチック類の資源循環

製造業、特にプラスチックに関する製品を提供される企業での関心が高まっています。食品製造業からは包装材についての改善に関するご相談もあります。欧州ではサーキュラー・エコノミーに関する法改正等も進められています。

(写真:Photo by tanvi sharma on Unsplash

<取り組み企業の声>

  • 自社のグローバル目標達成に向けて、リサイクルできていない自社製品の包装をリサイクルしたい。(食品製造業)
  • 自社製品の包装について、回収・リサイクルスキームを確立したい。(食品製造業)
  • サーキュラー・エコノミーを推進するための新しい事業を検討したい。(化学工業)

200624_2020_003.png3位:CO2排出量の削減

気候変動に関する取り組みは、パリ協定をはじめ世界的な関心が高いテーマです。目標の策定や、実際の削減案をどのように進めるかというご相談まで、幅広く寄せられています。

(写真:Photo by Anne Nygård on Unsplash)

<取り組み企業の声>

  • 取引先からも、脱炭素化に関する要請があり、応えていきたい。(建材部品製造業)
  • CO2排出量ゼロという目標達成に向けて取り組みを行っているが、達成が難しい。ロードマップを見直したい。(金属製品製造業)
  • 目標を設定しようとしているが、どのように数値を決めるのか、判断が難しい。(金属製品製造業)

その他、下記のようなテーマが挙げられます。

生物多様性に関する取り組み 広い工場内緑地はあるが、有効活用したい。社員や工場周辺住民などステークホルダーを巻き込んだ生物多様性の取り組み、地域の植物・動物の保護活動、工場の価値づくりを進めたい。
地域との関係性の構築 自社の新しい施設の立ち上げに伴って、地域を巻き込んだサステナビリティ施策の推進、検討をしたい。

最後に:今後のサステナビリティ分野の動向

新型コロナウイルス感染拡大によって、サステナビリティの分野でも議論が活発化しています。

廃プラスチック類については、プラスチックごみの増加を懸念する声が広がっている他、特に、気候変動分野では、世界的な流行(パンデミック)によって、脱炭素の取り組みへの注目が高まっています。

国際エネルギー機関(IEA)の4月の発表によれば、新型コロナウイルスの感染拡大によって、2020年の世界のエネルギー需要量は6%減少すると予測されています。この数値は、なんと過去70年以上の間で最も大幅な減少になるとのことです。また、2020年の世界のCO2排出量は8%減少し、10年前と同等の排出量になると予測されています。こうした流れを受けて、パリ協定で掲げた目標達成への機運が高まっています。

パンデミックを受け、自社取り組みを見直されるケースもあるようです。改めて、検討されることをおすすめします。

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