Q&A
CSRはどのメディアを使って周知すればいいでしょうか?
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1回だけの告知を強化するのではなく、中長期的な視点で継続的に、できるだけ費用が掛からないメディアを活用しましょう。CSRの活動内容によってトリプルメディアを使い分けましょう。CSR活動は商品を宣伝するのと違って、あくまでも広報という位置づけになります。
トリプルメディアとは、企業がメディア戦略に利用するマーケティングチャネルを
(1)買うメディアpaid media
(2)所有するメディアowned media
(3)評判を得るメディアearned media
という3つに整理したフレームワークです。今回はこのトリプルメディアとCSRコミュニケーションとの関係について解説していきます。
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トリプルメディアとは?
トリプルメディアをCSRコミュニケ―ション手法をトリプルメディアの考え方で分類すると、下記のようになります。
- 買うメディア・・・専門ウェブ・専門誌・テレビ・雑誌・新聞・折り込みチラシ・自治体ニュース等
- 所有するメディア・・・CSRレポート・企業ウェブ・会員組織・企業ブログ・自社店舗・メルマガ・自社コミュニティ等
- 評判を得るメディア・・・Twitter・Facebook・You Tube・掲示板・LINE・ソーシャル性メディア等
買うメディアで世間一般に認知と周知を行い、所有するメディアでより絞り込んだ対象に発信し、評判を得るメディアでクチコミなどを広げていきます。その中でも、企業ウェブ・企業ブログ・メルマガ・CSRレポート・CSRJAPAN・Twitter・facebookは自社でコントロールのしやすいメディアですので、うまく活用しましょう。
CSRではできるだけ無料で周知を広げることを考える
CSRレポートは所有するメディアになりますが、所有するメディアだけでは残念ながら周知に限界があります。
通常であればトリプルメディアの基本戦略は
買うメディアで認知を広げる
所有するメディアや評判を得るメディアで自社の顧客
(取引先、消費者など)の信用を得る
1と2を繰り返し徐々に認知と信用を拡大させる
となります。ただし、CSRコミュニケーションは商品の宣伝とは違って、できるだけ費用をかけずに継続的にコミュニケーションを実施することが大切です。勿論、広報予算が多く取れる企業が「買うメディア」でCSR活動をPRすることもできますが、全ての企業が予算が多く持っているわけではありません。では、予算が少ない企業では「買うメディア」を利用するために、どのようにすれば良いのでしょうか?
その答えは難しくありません。
自社である程度コントロールできるTwitter等の媒体を使い、話題性に富むユニークなCSR活動をアピールすることです。それによりうまく「買うメディア」からの関心が集まり、無料で取材・掲載される可能性も出てきます。
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更に無料サイトを活用する
関心を集める方法として、例えば無料で自社のCSR活動を掲載できるサイトをうまく活用したり、担当者自らが広告塔になってセミナーなどで講演することも考えられます。関心を集めるには、外へ外へとコミュニケーションを進めていくことが重要です。CSR担当部門としては予算が苦しく、身動きが出来ないようなときにも、その分を自らが動き、活動に広がりを持たせることもCSRマーケティングの面白さの一つです。
ぜひ、トリプルメディアのポートフォリオを上手に組んで企業ブランドの向上に励んでみてください。
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執筆者プロフィール
猪又 陽一 (いのまた よういち)
アミタ株式会社
シニアコンサルタント
早稲田大学理工学部卒業後、大手通信教育会社に入社。教材編集やダイレクトマーケティングを経験後、外資系ネット企業やベンチャーキャピタルを経て大手人材紹介会社で新規事業を軌道に乗せた後、アミタに合流。環境・CSR分野における仕事・雇用・教育に関する研究。環境省「優良さんぱいナビ」、企業ウェブ・グランプリ受賞サイト「おしえて!アミタさん」「CSR JAPAN」等をプロデュース。現在、企業や大学、NPO・NGOなどで講演、研修、コンサルティングなど多数実践中。
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