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処理会社の事故が多発しています。委託先の安全性を見る基本はなんでしょうか?

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基本は、安全管理・危機管理体制を確認することです。

近年企業のBCP(事業継続計画)が重要視されています。東日本大震災以降は特に非常時の危機管理対策に注目が集まっています。排出事業者にとって、処理委託先の受入停止は置き場の圧迫につながり、メーカーの場合は最終的に生産計画へ影響がおよぶことになります。廃棄物管理のリスク対策だけでなく、企業のBCPとしても委託先選定は重要になっています。

今回は平常時と非常時に分けてそれぞれのポイントについて解説します。

平常時の安全管理~5Sの徹底度合~

基本となるのは皆様にもおなじみの5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底度合です。5Sの実践を図ることで以下のような安全性向上に寄与します。

  • 【整理】安全性阻害要因となる不要物の散乱等がなく、取り扱い物件の把握も容易。
  • 【整頓】所定位置に決められたものが配置され、事故誘発要因になりうる「ものを探す」といった本来不要な動作を削減。
  • 【清掃】清掃時に並行して設備・機械のメンテナンスを行う事ができ、未然の事故防止、予防が図れる。
  • 【清潔】みだしなみを整えることにより、保護具や服装の適切な着用で、事故防止、と事故発生時の被害を最小限に抑える。
  • 【躾】挨拶等が徹底されている工場では作業時、機械始動時の声かけや注意喚起が徹底されている。


その他以下もご覧いただいた上で委託検討先の安全管理について確認しておきましょう。
▼参考記事

非常時の危機管理・安全対策~対応手順書、訓練記録等の確認~

非常時の危機管理・安全対策ポイントは以下3つです。

  1. どのような非常事態を想定し、それぞれどのような対策を準備しているか
  2. 非常時にその対策がとれるようにどの程度訓練されているか
  3. (過去に事故を起こしている場合)事故の再発防止策はどのようになっているか

迅速な伝達体制の確立や、二次災害発生、被害拡大を防止するような対応手順が整備されているのかという体制を確認すると共に、訓練記録は訓練内容と共に地震・津波、火災、漏えい、人災等、どのような状況を想定して訓練しているのか等を確認することも重要です。

委託先選定基準や現地確認のポイントに安全管理・危機管理対策の視点を含めることをお薦めします。

▼参考記事

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執筆者プロフィール

mr_kano.png加納 輝佳 (かのう きよし)
アミタ株式会社 循環資源事業グループ
プロダクトマネジメントチーム チームリーダー

アミタ合流後、営業・IT・製造部門を経験し、現職。環境マネジメントシステムやアミタグループ全製造所の安全管理等を担当するプロダクトマネジメントチームのチームリーダーとして勤務。

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