Q&A
様々な太陽電池の種類はどう理解すればよいですか?
2009/03/24 更新
Some Rights Reserved.
Photo by david.nikonvscanon.
資源エネルギー庁の資料に沿って解説すると、まずは以下の3種類があります。
- シリコン系
- 化合物系
- 有機系
このうち、1は普及段階ですが、3はまだ研究段階です。2は、普及段階のものと研究段階のものがあります。 導入を検討されているのであれば、普及段階のものについてより重点的に知っておくと良いでしょう。
現状普及されている2種類の太陽電池
- シリコンを使用した太陽電池
シリコンを用いた太陽電池には、結晶シリコン型と薄膜シリコン型があります。- 結晶シリコン型
・単結晶・・・最も歴史のある型。信頼性が高い。変換効率は~15%
・多結晶・・・安価で作りやすい。変換効率は~14% - 薄膜シリコン型
・アモルファス・・・大面積で量産できる。変換効率は~6%
・多結合・・・シリコン使用量が少ない。変換効率は~10%
※変換効率とは、照射された太陽光のエネルギーのうち、何%を電力に変換できるかを示す値です。
- 結晶シリコン型
- 化合物系の太陽電池
化合物系の太陽電池のうち、すでに普及段階に入っているのは以下のものです。
・CIS系...製造工程が簡単で高性能が期待できる。変換効率は~11%
これは、銅(Cu)・インジウム(In)・セレン(Se)などを原料としている薄膜太陽電池です。CISとは頭文字をとったものですが、多くの場合はガリウム(Ga)も添加されるので、CIGSと呼ばれることもあります。
太陽電池の専門誌である『Solvisto』の推計によると、2014年には現在主流になっている結晶シリコン型(1のa)の需要と、薄膜型(1のbや2のCIS系など)の需要が拮抗するとみられています。
研究段階である有機系太陽電池
低コスト化への期待が高い太陽電池には、3の有機系があります。 これには色素増感型、有機薄膜型などがありますが、変換効率や耐久性などが課題になっています。 色素・有機薄膜といったキーワードがある太陽電池関連のニュースを聞いたときは、コストがどこまで下がり、効率がどこまで上がったかに加えて、耐久性の問題はクリアできたのかをチェックすると良いでしょう。
セミナー情報
おすすめ情報
ESG経営に関する情報をお探しの方必見
お役立ち資料・セミナーアーカイブ一覧
- なぜESG経営への移行が求められているの?
- サーキュラーエコノミーの成功事例が知りたい
- 脱炭素移行における戦略策定時のポイントは?
- アミタのサービスを詳しく知りたい
そのようなお悩みありませんか?
アミタでは、上記のようなお悩みを解決するダウンロード
資料やセミナー動画をご用意しております。
是非、ご覧ください。