Q&A
環境の視点から全社のコスト削減に貢献した例はありますか?
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はい、あります。具体的な事例でご紹介します。
廃棄物量を減らし、コスト削減と顧客満足度を向上
例えばお菓子メーカーのC社は、スナック菓子が出荷前に割れてしまうのを可能な限り防止する活動を、全国の工場で展開しています。
この活動は、顧客満足度と、不良品でない製品の割合を表す「歩留まり」の向上を主な目的として実施されたもので、生産ラインにおける品質チェックの頻度を上げたり、ラインの段差をなくして製品にかかる衝撃を減少させたりといった取り組みを行いました。結果、割れて出荷できなくなってしまう製品の廃棄量は着実に減少しており、コスト削減につながっている可能性が高い、ということです。
この活動は、廃棄物となってしまう製品の量を減少させ、コスト削減につなげている例です。
廃棄物量をコントロールするには生産ライン全体から見直すことが必要ですが、これにより省資源化、廃棄物管理にかかるコストの削減を図ることができます。さらにC社のように、顧客満足度の向上、製品の品質向上を狙うことも可能です。
C社では、以上のような取り組みの成果を受けて、原材料の加工工程や、袋詰めの工程、出荷の工程等のプロセスを見直すことで、さらなる廃棄量の削減に取り組んでいます。
生産工程の見直しが環境改善の近道
ちなみに、生産工程で発生する不良品や、それに関連する加工費、廃棄物処理費などの「ロス」に着目した環境会計の手法に「マテリアルフローコスト会計」があります。 マテリアルフローコスト会計では、廃棄物も「生産している」と考え、廃棄物の「生産」にかかった素材や加工の費用を計算し可視化することで効果的に抑制していく、というものです。
廃棄物も、生産ラインにおける生産物のひとつであるという考えから、ライン全体のコスト削減につなげることができるのです。
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