コラム
カーボンロックインとは?その問題点とリスクの確認方法についても解説
気候変動の解決策を検討する際、現在排出されているGHG排出量に焦点を当てがちである。例えば、温室効果ガスインベントリやGHG算定は、これまでのGHG排出量の把握に特化している。しかし、既存のインフラ、政策、およびコミットメントによって、将来の排出量はすでに「ロックイン」されているのだ。これらのカーボンロックインを理解することは、気候変動対策を効果的行うために大変重要である。では、カーボンロックインとは具体的にどのような概念であり、なぜ注意を払うべきなのだろうか?
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カーボンロックインとは?
カーボンロックインの概念は、気候緩和に関する逆説と強く結びついている。単純に言えば、私たちは問題を知っていて、解決策も持っているが、その解決策を使用しないということである。「気候変動が重大な問題」であることは広く合意がなされている。また、低炭素でコストパフォーマンスの高い技術も存在している。それでも、これらの技術はしばしば研究所で停滞し、小規模な試験プロジェクトでしか活用されないことがある。なぜ、これらの技術は普及しないのか?その理由の一つが「カーボンロックイン」である。
カーボンロックインとは、主に発電所、工場、建物、交通システムといったインフラへの長期投資による将来の温室効果ガス(GHG)排出量を指している。これらのインフラは一度建設されると数十年にわたり稼働し続け、大幅な更新工事が行われない限りGHGを排出し続ける。
例えば...
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執筆、編集
Codo Advisory株式会社
Sustainability Consultant
Morgane Benoist
エクス=マルセイユ大学院卒。EU-日本の気候協力と異文化関係の専門家であるサステナビリティコンサルタント。Codo Advisoryの教育サービスのメイン・ファシリテーターおよびトレーナーとして活動し、コンサルティングプロジェクトのサポートも行っている。Climate FreskおよびBiodiversity Collageの認定トレーナー、Digital Collageおよび2tonnes(フランス)の認定ファシリテーター。また、Codo Advisoryの月刊コラム「Codo's Insights」に定期的に寄稿し、日本および世界のESG政策やトレンドを分析している。
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