コラム
第二回:リモートでの現地確認の準備物とは?必要な機材などについて遠隔現地確認のススメ
産業廃棄物管理業務で重要な委託先への視察。今回は、ビデオ通話を用いたリモートでの現地確認を行う上で、必要な準備物を紹介します。
※「現地確認」以外にも「実地確認」「現地視察」「現地監査」など様々な呼ばれ方があります
※この記事は2020年に執筆されたものを加筆・修正しております
- 第一回:概要とメリット
- 第二回:必要な機材・準備物
- 第三回:実施の流れとコツ(排出事業者編)
- 第四回:実施の流れとコツ(処理会社編)
リモートでの現地確認を実施する上で準備するもの
処理会社が利用するもの | 排出事業者が利用するもの | |
ソフトウェア | 1.ビデオ通話システム ※PC・スマートフォン双方で使用できるもの |
1.ビデオ通話システム ※PC・スマートフォン双方で使用できるもの |
機材 | 1.スマートフォン 2.Wi-Fiルーター 3.三脚付き自撮り棒 4.マイク付きイヤホン 5.デジタルカメラ(任意) |
※オフィスからの接続を想定しています。特別な機材は不要です。PCとインターネット環境、イヤホン等が必要です。 |
準備する上でのポイント
【ソフトウェア】1.ビデオ通話システム(処理会社、排出事業者双方で必要)
- ビデオ通話システムには、Zoom、Microsoft Teams、Cisco Webexなどのサービスがあります。
- PCとスマートフォンの両方で使用できるか、必ず確認して選びましょう。
- ポイントとしては、ビデオ通話システムは、1.映像、音声の安定感、2.通信量、3.参加人数の上限値、4.画面共有機能の有無等を判断基準にしながら検討されることをおすすめします。
特に、参加人数や通話時間によって、サービスを利用するために費用が発生する場合がありますので、注意しましょう。
【機材】1.スマートフォン(処理会社が利用)
- 導入するビデオ通話システムによっては対応していない機種があるので、導入するビデオ通話システムとセットで検討されることをおすすめします。その他の点としては、撮影機能が付いているものであればどれでも構いません。
- 一概に言えませんが、最新機種であるほど撮影できる映像が、より高画質になる他、ピント補正などの機能も充実しています。こうした機能が優れているスマートフォンがおすすめです。
【機材】2.Wi-Fiルーター(処理会社が利用)
- 遠隔での現地確認はビデオ通話システムを用いて実施するため、施設内でのインターネットの接続は非常に重要です。
- Wi-Fiルーターは、1.電波の繋がるエリアの広さ、2.回線の安定感の2つの視点から選ぶことをおすすめします。
【機材】3. 三脚付き自撮り棒・ジンバル※(処理会社が利用)
- 施設内でスマートフォンを持ち歩くときに使用します。手振れの抑制効果が期待できます。
- 三脚がついている自撮り棒の場合、会議室にて会話するときに、スマートフォンを置いておけるので便利です。
※ジンバル:動画を撮影するときの手ブレや揺れを抑えてくれる道具
【機材】4.マイク付きイヤホン(処理会社が利用)
- 施設内を説明するときに使用します。スマートフォン本体にスピーカー機能がありますが、スピーカー機能では施設内の設備の音などにより、双方のコミュニケーションが十分に行えないことが多いため、マイク付きイヤホンの装着をおすすめします。
- マイク付きイヤホンは有線、無線がありますが、有線の方が通話が安定します。
■任意:5.デジタルカメラ(処理会社が利用)
- 施設内の撮影時にスマートフォンではなく、デジタルカメラを用いることもできます。なお、スマートフォンで施設内を映しながら、デジタルカメラでも撮影するのは危険なため、撮影時にはスマートフォンはどこかに置く、または2人体制で説明することをおすすめします。
最後に
遠隔での現地確認を実施する上で必要なハードウェア、ソフトウェアをご説明いたしましたが、特にWi-Fiルーター、ビデオ通話システムが重要です。既にお持ちの(導入している)ものがあるかもしれませんが、遠隔での現地確認の頻度が多いようであれば、遠隔での現地確認時に使いやすいものへ、再検討したほうが良いかもしれません。処理会社側に機材がない場合、排出事業者側で調達して送付する、またはその逆といった方法も考えられます。双方の準備状況も事前にしっかり確認しましょう。
先のコロナ禍もあり、ビデオ通話システムを用いた会議も増えました。ビデオ通話システムを使うことへの抵抗感もなくなったように感じます。従来の現地確認でしかできない部分もありますが、現地確認に伴うリスクや負担が遠隔での現地確認で少しでも軽減されると嬉しいです。
また、自社でのご準備が難しい方に向けて、アミタでは機材の準備や事前準備などを含め、遠隔での現地確認をサポートする「Smart 現地確認」というサービスを提供しています。是非、ご相談ください。(Smart 現地確認についてはこちら)
次回は、遠隔での現地確認を実施する際に排出事業者と処理会社、双方で確認する事項についてご説明いたします。最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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第三回:遠隔での現地確認、具体的な流れと実施のコツとは?【排出事業者編】
第四回:遠隔での現地確認、具体的な流れと実施のコツとは?【処理会社編】
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アミタでは、廃棄物管理置き場等でのセンサーを用いた保管量管理、ビデオ通話システムを用いた遠隔での「現地確認」など、非接触型・遠隔型の廃棄物管理業務を提案しています。遠隔での現地確認の詳細は、右記の動画をご覧ください。(画像クリックでYouTubeへ)
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執筆者プロフィール(執筆時点)
高山 俊一(たかやま しゅんいち)
アミタ株式会社
スマートエコグループ プラットフォームチーム
2018年にアミタ株式会社へ入社。環境業務全般のコンサルティングを実施。製造業を中心とした廃棄物管理のマネジメントシステムの導入支援、廃棄物リサイクルルートの構築支援等、幅広いソリューション提案を行う。
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