コラム
意外と見落としてしまいがちな、運搬時の廃棄物リスク(6)~作業・運用~運搬時の廃棄物リスクをまとめて確認!
廃棄物を運搬車両へ積み込み、一旦車両が走り出してしまえば、当然ながら排出事業者の直接的な監視の目から離れてしまいます。また、一般的に、運搬会社に対する業界全体のリスク認識は低く、処分業者に対するのと同水準の厳しさを持って、運搬会社に対してもチェックを行っているという排出事業者は、まれです。
しかし・・・実は、運搬時もリスクがいっぱいなのです。
前回は荷降ろしに関するご紹介でしたが、今回は作業・運用に関する事例の紹介です。
事例・・・作業・運用
- トラックの荷台で作業中に、足を滑らせて転落し骨折する事故を起こした。安全バンドをしておけば防げた事故であった。
- 構内にて停車、作業を行っていたが、輪止め及びサイドブレーキを忘れていたため車が走り出し、施設を破損。作業者は車外に放り出され怪我を負った。
解説
積み込みや荷卸ろしの作業・運用は安全に行われて当然です。しかし事故や不備が目立つ部分でもあります。様々な作業をする上で必要な準備をすることは、発生事業者、運搬会社の双方に言えることです。事故などが起きるのは作業者の些細な失敗によるものが多いことは事実ですが、日ごろの準備等を怠りなくしておくことで心構えが養われ、事故が少なくなります。
安全な運用は準備から
- 安全器具(ヘルメット、防塵メガネ、マスク、軍手等)は常備しているか
- 構内規則を遵守しているか(車上での安全バンド装着・輪止めの使用・構内通行ルール厳守)
- 廃掃法に定められた車両で収集運搬を行っているか
対策
- 運搬会社を選定する際の評価指標を設け、安全性の水準の高い運搬会社を選びましょう。
- 運搬における安全対策を運搬会社と共につくりあげることで、運搬会社・運搬担当者の教育、サービスや安全の水準向上を図ることができます。
- 緊急時のマニュアル、緊急連絡網などを整備し、運搬会社処分会社と共有し、また運搬担当者にも常時携帯を義務付けましょう。
- 安全性を維持するためには現場担当者、運搬担当者のコミュニケーションが必要です。
- 時には合同の安全訓練などを行ってみるのも良いでしょう。
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▼意外と見落としてしまいがちな、運搬時の廃棄物リスク記事一覧
第1回:運搬時の廃棄物リスク(1)~飛散~
第2回:運搬時の廃棄物リスク(2)~漏洩~
第3回:運搬時の廃棄物リスク(3)~過積載~
第4回:運搬時の廃棄物リスク(4)~荷崩れ~
第5回:運搬時の廃棄物リスク(5)~荷降ろし~
第6回:運搬時の廃棄物リスク(6)~作業・運用~
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