コラム
意外と見落としてしまいがちな、運搬時の廃棄物リスク(4)~荷崩れ~運搬時の廃棄物リスクをまとめて確認!
廃棄物を運搬車両へ積み込み、一旦車両が走り出してしまえば、当然ながら排出事業者の直接的な監視の目から離れてしまいます。また、一般的に、運搬会社に対する業界全体のリスク認識は低く、処分業者に対するのと同水準の厳しさを持って、運搬会社に対してもチェックを行っているという排出事業者は、まれです。
しかし・・・実は、運搬時もリスクがいっぱいなのです。
前回は過積載に関するご紹介でしたが、今回は荷崩れに関する事例の紹介です。
事例・・・荷崩れ・落下
大型施設の交換済み鋼鉄製部品を積載した大型トレーラーが、交差点を左折する際、積荷を落下させ、交差点で信号待ちのために停車していた乗用車が下敷きとなって、運転者を即死させた。事故に至る前から、落下した部品が大きく揺れていたという目撃証言もあり、固縛方法が不十分であったことが原因と推測された。
解説
荷崩れは、積込み・荷降し、さらには運搬時と影響度合いが大きいと言えます。落下物の下敷きとなったり、落下物が事故を拡大して大事件に発展することもあります。 また、荷崩れを起こした際、廃棄物が周辺に飛散・流出すれば環境や健康へ多大な影響を与えます。
対策
- 重ね積みは極力避けましょう。
- 重ね積みする場合は安定した形状の容器を使用し、均等に配置することで、ある程度の安定性を確保することができますが、それでも2段重ね程度を上限とし、必ずワイヤー等で固定しましょう。
- 積荷と荷台、あるいは積荷と積荷との間に大きな隙間はないか確認し、あれば木材等で埋めるようにしましょう。転がりやすい形状の荷物で前後左右に空間がある場合にも、輪止めや止め木が必要です。
- また、固縛の際にはロープがよじれたまま固縛していないか、荷物の角には当て物をして擦り切れを防止しているか等をチェックしましょう。
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▼意外と見落としてしまいがちな、運搬時の廃棄物リスク記事一覧
第1回:運搬時の廃棄物リスク(1)~飛散~
第2回:運搬時の廃棄物リスク(2)~漏洩~
第3回:運搬時の廃棄物リスク(3)~過積載~
第4回:運搬時の廃棄物リスク(4)~荷崩れ~
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