コラム
今日からできる!社員を巻き込むCSR活動(その2)
CSR浸透のヒントは社内資源採掘 今日からできる!社員を巻き込むCSR活動
前回の記事では、CSRがなぜ必要で、どのような影響があるかをまず理解した上で、いかにわかりやすい言葉でそれを周りに伝えていくかが重要であるという話をしました。今回からは具体的な進め方のポイントについて解説します。
社内の取り組みをCSRの文脈で整理しましょう
整理の際に役立つのは、ISO26000の7つの中核主題です。この中核主題の個別課題を元に、既存活動を整理していくと何がどの部署によってどの程度取り組まれているかが明らかになります。さらに、取り組みごとの利害関係者を洗い出すことで自社のステークホルダーが少しずつ見えてきます。
今ある活動を活かす
重要なことは、皆さんが経営層や現場に対して「既に自社がこんなにCSR活動をやってきている」と具体的に示すことです。今までの事業活動とCSR活動の関連を理解してもらえなければ、新しい取り組みに進むのは中々難しくなります。過去の経緯や成果を共有した上で、今後の活動に進むことが重要です。
また、社史の整理もヒントになるでしょう。創業者は何かしらの社会課題の解決を業として成立させ発展させた方々が多く、それらが経営理念、行動規範に結びついているケースがあります。 他にも、既に存在するが十分に活用されていない社内制度等の普及促進も重要です。既存制度は立ち上げの困難も伴いませんし、既に担当部署が存在するので、協力も得られやすく実行が容易です。 CSR担当者とは、ある意味「社内資源発掘のプロ」であるべきなのです。
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執筆者プロフィール
蝦名 裕一郎
アミタホールディングス株式会社
経営統括グループ 共感資本チーム
アミタ株式会社に入社後、コンサルティング部門を経て、企業の環境教育活動のプロデュース、省庁との地域活性化支援事業の運営等に携わる。 ソーシャルビジネスに関する新規事業部門を経て、現在はCSRレポートの横断検索サイト「CSR JAPAN」の運営とCSRコミュニケーションの分析、コンサルティング業務に従事。
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