コラム
環境・CSR業務の現状と今後求められる人材要件とは?(1/4)-企業の環境やCSRの取り組みが部署名で分かる!?リレーコラム
2009年12月に公表された「新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~」 ※1では、成長分野として環境分野での雇用創出を盛り込み、2020年までの目標数値を「140万人の環境分野の新規雇用」と掲げています。
それから2年が経過して、鳩山政権も交代していまい、今ではすっかり忘れ去られていますが、環境の仕事は増えたのでしょうか?
私もこの業界に足を踏み入れて、かれこれ2年が経過します。全国各地のセミナーや説明会などで実際に環境業務に携わっている現場の方々とお話する機会が多くありますが、部署人数が増えたというお声を聞いたことはありません。最近では、環境も含めたCSRへと業務が広がってきており、一人が担当する仕事量も増えているそうです。
会社によってCSRの取り組みは様々
そもそも、企業内で環境やCSRの業務というのはどう位置づけられているのでしょうか? 実は、環境やCSRを担当している部署名を見ると、企業姿勢が分かってきます。次に示すのは、弊社のセミナーに参加された企業の部署名の一部を示したものです。
ご覧の通り、各企業によって名称がバラバラで、もちろんエコ戦略本部など経営戦略の一部として取り組まれている「攻め」の会社もあれば、未だに、品質保証環境部のように「守り」を重視した会社もあります。
一般的には、CSRや環境などの言葉を入れている企業がほとんどかと思われますが、改めて「名は体を表す」と言われているように、部署名によって企業の環境やCSRに対する姿勢が垣間見られます。
最近では、環境部に管理機能や広報機能を加えてCSR部へと変わってきている会社も多くなってきていますが、次回は各企業の組織体系を分析して、そこから企業のCSRへの取り組みを判断していきます。
※1「新成長戦略(基本方針)」~輝きのある日本へ~p4(2009 年12 月30 日閣議決定) http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokkasenryaku/pdf/20091230sinseichousenryaku_image.pdf
(Photo by Adam Tinworth.Some rights reserved)
執筆者プロフィール
猪又 陽一
アミタホールディングス株式会社
経営統括グループ 共感資本チーム リーダー
早稲田大学理工学部電気工学科卒業。株式会社ベネッセコーポレーションにて理科教材編集やダイレクトマーケティングを経験後、外資系ネット企業の日本法人やネットビジネスの立ち上げに携わる。その後、株式会社リクルートエージェントにて新規ビジネスを軌道にのせた後、アミタに合流。現在、環境やCSR分野におけるマーケティング・仕事・教育をテーマに研究開発。2010年企業ウェブ・グランプリBtoB部門受賞サイト「おしえて!アミタさん」(http://www.amita-oshiete.jp) や「CSRJAPAN(※1)」をプロデュース。2011年、宣伝会議にて「BtoBマーケティング」の有料セミナー講師など幅広い活動を展開。Twitter:http://twitter.com/inoyoko1226
(※1)CSRJAPAN・・・2010年11月4日~2017年6月29日までアミタ(株)が運営していたWebサイト。2017年6月29日以降は「おしえて!アミタさん」サイトに統合。
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