コラム
「環境」×「省エネ行動管理」その1~会社を元気にする省エネ・人を動かす省エネ「環境」×「省エネ行動管理」
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Photo by Jakob Montrasio
長引く不況、エネルギーコストの上昇、環境規制の強化など、企業を取り巻く経営環境は、しだいに厳しくなっています。業績改善対策や改正省エネ法対策など、企業によって目的は違いますが、多くの企業が「エネルギー対策」を重要課題として取り組み始めています。
「運用改善」はローコスト・すぐ開始できる省エネ対策
省エネ対策は、
- 調達改善
- 運用改善
- 設備改善
に分けることができます。
一般的に馴染みのあるものは「設備改善」だと思います。空調機や照明を旧式のものから新型に交換するといったものです。これには多額の費用が必要であるため、費用対効果を考慮し、中長期的に進めることが重要です。また、導入したら簡単にやめられないリスクを伴います。
一方「運用改善」は、人が行う設備の使い方改善になります。機械と異なり人の手間はかかりますが、費用負担が少なく、いつでも始めることができるメリットがあります。また、削減効果に加え、従業員の意識向上、他のコストへ効果波及など、幅広い効果が期待できます。
省エネには会社を元気にし、人を動かす力がある
今回「環境」×「省エネ行動管理」をテーマに、利益を創ることが目的の「企業の省エネ」について、私の指導経験や事例を交えながら書きたいと思います。省エネの導入をご検討の皆様、既に実践中の皆様の参考になれば幸いです。
省エネは、経営基盤の強化と企業体質の強化を実現することができることをご存知でしょうか?
私が指導した某企業(14店舗)は、年間約3億3000万円の電気代を、運用改善で約3000万円削減しました。この利益を5%の利益率で換算すると6億円の売上に相当します。
この6億円の売上が現場の意識を大きく変えるきっかけになり、その他のコストに活動・効果が波及しました。 皆様も自社のエネルギーコストの10%削減と会社の利益率から省エネの効果を試算してみてください。
経営感覚をお持ちの方ならそれだけでもワクワクするはずです。
■「環境」×「省エネ行動管理」連載の全ての記事は下記よりご覧いただけます。
- その1「会社を元気にする省エネ・人を動かす省エネ」
- その2「攻めの省エネ「運用改善」のすすめ」
- その3「運用改善の課題」
- その4「継続する施設の管理手法」
- その5「現場を楽にする行動管理」
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執筆者プロフィール
杉本 明文
株式会社チェンジバリュ 代表取締役
1968年生まれ。明治大学政治経済学部卒業後、西日本鉄道株式会社に入社。労務・人事業務に携わる。 その後、製造業の業務改善コンサルティング企業を経て、株式会社コスト削減総合研究所に入社。『コスト削減のDNA』を現場に継続的に根付かせる業界毎(流通業・ホテル・旅館・病院・レジャー施設)の体験型の研修プログラムを開発。2000を超える施設で運用。 現在は株式会社チェンジバリュ代表。
省エネの継続性の課題を解決する業界初の「省エネ行動管理」ソフトを開発。 【著書】
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