Q&A
やってはいけないCSRサイトとは?
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ウェブマーケティングの基本を無視したサイトです。
数年前に比べると、紙の報告書よりもCSRサイトを重視する企業が増えてきました。CSRサイトが増えることは、より多くの人が企業の社会貢献活動を知る機会が増えるということでとてもよい流れだと思います。とは言え、位置づけとしては、紙の報告書の補完的な役割としてサイトを制作している企業も多く、ウェブの特性を活かしきれていない気がします。これでは、せっかくのCSRサイトも宝の持ち腐れですね。ウェブならではの特性やマーケティングの視点を取り入れることで、CSRサイトをさらに魅力的にすることができると思います。自社のCSRサイトは大丈夫ですか?是非、下記の3つのポイントを確認してみてください。
ポイント①ウェブならではの仕組みを利用していますか?
- 定期的な更新ができる仕組み
紙のCSR報告書と同じ内容を1年に1度掲載し、その後、更新がされていないCSRサイトは、訪問者にとっても魅力に欠けますね。CSR活動は、年間を通して実施されていると思います。自社が行っている日々のCSR活動を定期的に更新していきましょう。 - 訪問者の分析ができる仕組み
アクセス解析ソフトを導入することで、どのような人がどこからどれくらい訪問したかが詳細にわかります。無料のアクセス解析ソフトも充実しているので、CSRサイトを分析し、数値情報もしっかりと把握できるといいですね。 - ユーザーとのコミュニケーションができる仕組み
インターネットは、双方向のコミュニケーションが容易にできます。サイト訪問者が、レスポンス(何かしらの反応)できる仕組みを導入しましょう。例えば、サイト訪問者が答えられるアンケートや気軽に質問できる問合せフォームなどがよいと思います。対話の姿勢は、好印象を与えることにもつながります。
ポイント②紙のCSR報告書の焼き直しになっていませんか?
- サイト訪問者(ターゲット)を意識していますか?
サイト訪問者(読み手)に合った文章の語り口調や文字の大きさやページレイアウトにしていきましょう。自社の商品やサービスのメインとなるターゲット層(例えば、年齢層の高い方/子育て世代/ビジネスマン等)を意識することが大切です。 - 写真や動画を活用し、伝えることを意識していますか?
ウェブサイトの利点の1つは、紙面よりも自由にページを構成できるところです。紙面の関係上、伝えきれなかった情報を写真や動画も駆使しながら伝えていきましょう。文章だけでは、飽きてしまう内容でも写真や動画を差し込むことで、とても読みやすくなると思います。
画像:Some rights reserved by James Royal-Lawson
ポイント③新しいウェブの流れを意識していますか?
- ソーシャルメディアの活用
ソーシャルメディアから企業のサイトに訪れるユーザーは、年々増えています。より多くの方にCSRサイトを見てもらうためにもツイッターやフェイスブック等のソーシャルメディアを活用して情報発信をしていきましょう。 - マルチデバイス対応
インターネットユーザーの3割程度がスマホやタブレットからのアクセスになりつつあります。PC向けのサイトの充実が基本ではありますが、スマホやタブレットでアクセスした場合でも問題なく閲覧することができるサイト作りを心がけましょう。
いかがでしたでしょうか?ポイントをチェックしながら、ウェブならではのCSRの伝え方を目指してください。
執筆者プロフィール
江田 健二(えだ けんじ)氏
RAUL株式会社
代表取締役社長
慶応大学経済学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。エネルギー/化学産業本部(リソースグループ)に所属し、電力会社のCRMプロジェクト/大手化学メーカーのSCMプロジェクト等に参画。2003年に独立後、アクセンチュアで経験したITコンサルティング/エネルギー業界の知識を活かし【IT技術を活用し環境問題の解決に取り組む】ことをミッションとするRAUL株式会社(環境ビジネスコンサルティング会社)を設立。HPの環境認証サービス【グリーンサイトライセンス】など企業が気軽に取組めるサービスを開発・提供している。
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