Q&A
自社のCSR活動のKPIをどのように設定したらよいでしょうか?
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自社のCSR活動のKPIに設定できる項目は様々なものがありますが、ここでは認知度をKPIの1つとして設定することをおすすめします。
それはCSR活動のインプット、アウトプット業務が認知度により評価しやすくなるからです。今回は、CSR活動のKPIについて解説していきます。
CSR活動のインプット・アウトプットを評価する
CSR活動はインプットとアウトプットの2軸で考えることが重要です。
ここでのインプットとは
- 守りと攻めのCSR実施状況や情報
- 第三者の専門家やステークホルダーの意見
- 経営層のCSR活動への認識や意識 等
そして、アウトプットとは
- CSRレポートやウェブページ
- ステークホルダーへの発信活動 等
を意味します。
マーケティング視点でCSR活動を見直してみましょう。
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どういったターゲットに、どんな情報を、どのように伝え、他との違いをどうアピールするのか。この評価方法の一つとして認知度が活用できます。
認知度が上がらないということは
- アプローチすべきターゲットが異なっていた
- ターゲットが欲する情報で無かった
- ターゲットがよくみる媒体で露出していなかった
- CSR活動を表現する方法が適切でなかった
- 自社に求められるCSR方針と今の活動にギャップがあった
等の要因が考えられます。認知度が上がらない原因は企業毎に異なりますが、何らかの落ち度があったと言えるのです。
自社CSR活動の認知度を把握しよう
では、自社のCSR活動がどれだけ世間に認知されているかご存じでしょうか?
私は、自身が講師をしているCSRセミナーにて、よくこんな質問をします。
「会社ホームページ内のCSRページがどれぐらい見られているのかご存じですか?」
すると、具体的に回答をする方は決して多くありません。
これは多くのCSR担当者がインプット業務とアウトプット業務に気を取られ、CSRレポートを作って終わり、情報発信をして終わりと、社内外からの評価を意識されていない結果ともいえます。
CSR活動は相手に適切な形で届き、伝わって初めて意味があります。 あなたの行った活動が届けたい方に本当に届いているのか、認知度をKPIと設定し確認すべきです。
認知度を定量的、定性的に計測する方法は様々ありますが、例えば
- ウェブページのアクセス数や被リンク数、シェア数
- ソーシャルメディアでの反応
- ステークホルダー(従業員・顧客等)へのアンケートや調査 等
を用いることで、CSR活動の意義や発信方法検討等、CSR活動のPDCAに役立ちます。
その際に注意していただきたいのは、単に数字を追うだけではいけません。本当に伝えたい人に自社の思いが届けられているのかという視点に立ってKPIを設定し、活動を振り返りましょう。
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執筆者プロフィール
猪又 陽一
アミタ株式会社
環境戦略支援グループ CSRプロデューサー
早稲田大学理工学部卒業後、株式会社ベネッセコーポレーションに入社。理科教材やダイレクトマーケティングを経験後、外資系ネット企業やベンチャーキャピタルを経て株式会社リクルートエージェントに。インターネット転職市場の新規事業を軌道に乗せた後アミタに合流。環境・CSR分野における仕事・雇用・教育に関する研究に従事。環境省「活かそう資源プロジェクト」メンバー。GC-JNの分科会幹事を歴任。現在、CSRレポート比較サイト「CSR JAPAN」をプロデュース。企業、大学などで講師やファシリテーターなど経験多数。2010年企業ウェブ・グランプリBtoB部門「おしえて!アミタさん」受賞。学生へのCSRレポート普及などのプロボノとしても活躍。
Twitter:http://twitter.com/inoyoko1226
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