Q&A
部署異動でこれからCSRを進めていかなければならなくなりました。何から始めていいか分かりません。どうすればいいですか?
まずは自社の現状をしっかりと把握しましょう。
自社が本来目指すCSRを考えるべきことは以前の記事でお伝えしましたが、現状をみて会社・各部署がどういった状況かを整理することも大切です。通常業務に大きなリスクが含まれていることがあるかもしれません。
例えば、収益向上やコスト削減を他の基準に優先して判断してしまう傾向があります。例えばその際に取引先への無理な要求をすることで下請法(注)違反になっているケースも有りえます。先日、公正取引委員会の発表では、2012年度の下請法違反で事業者を指導した件数が前年度比5%増の4,550件で過去最高を更新したそうです。指導よりも重い勧告は事業者名が公表されるために、風評被害に会うリスクも大きいのです。
(注)下請法については、公正取引委員会ホームページをご参照ください。
何をどうヒアリングするのか?
このようなリスクを回避するためにもまずは各部署とのヒアリングを実践することをおすすめします。
ヒアリングする観点は、2010年に発行されたISO26000を切り口するのが有効だと思います。7つの中核主題と各ステークホルダーとのマトリックスで関係がある各部署にヒアリングを実践して現状の課題を浮き彫りにしてください。それをまとめることで、目指すべきCSRとのギャップが目標となってきます。ぜひ実践してみてください。
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執筆者プロフィール
猪又 陽一
アミタ株式会社
環境戦略支援グループ CSRプロデューサー
早稲田大学理工学部卒業後、株式会社ベネッセコーポレーションに入社。理科教材やダイレクトマーケティングを経験後、外資系ネット企業やベンチャーキャピタルを経て株式会社リクルートエージェントに。インターネット転職市場の新規事業を軌道に乗せた後アミタに合流。環境・CSR分野における仕事・雇用・教育に関する研究に従事。環境省「活かそう資源プロジェクト」メンバー。GC-JNの分科会幹事を歴任。現在、CSRレポート比較サイト「CSR JAPAN」をプロデュース。企業、大学などで講師やファシリテーターなど経験多数。2010年企業ウェブ・グランプリBtoB部門「おしえて!アミタさん」受賞。学生へのCSRレポート普及などのプロボノとしても活躍。
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