Q&A
大学生で環境やCSRに注目している人はいるのでしょうか?
はい。多くの人が注目しています。1990年代から様々な環境サークルや団体が立ち上がり、現在もなお、活発な活動が行われています。しかし「CSR」への学生の興味については少し状況が異なります。そこで、今回は環境・CSRに関する大学生の一般的な意識と新たな取り組みについてご紹介します。
大学生の意識
大学生の環境系のボランティア、特に学内のボランティア団体や環境団体は現在も精力的に活動していて、内容には目を見張る物があります。
例えば、早稲田大学の環境ロドリゲスという団体は大学の新入生歓迎会の時期に山のように配られるビラが捨てられているのに注目し、その数を数えて表示、更に仕分けして興味のあるものを新入生向けに自由に持って行けるようにしています。また、地域興しに関わったり、限界集落を訪問し、雪かき等高齢者の方が辛い作業を手伝っている学生もいます。
一方で「CSR」に興味があってCSRレポートを隅々まで読んだことがある学生は少数です。学生間で個別企業のCSRレポートの話になっても「知らない」もしくは「レポートがあるというのは聞いたことがあるけど、実際読まない」という反応が多いのが現状です。
ただし、社会的課題に対して問題意識を持った活動的な学生が多いことは間違いありません。今後、それらの学生が「CSR」に興味を持ち、積極的に協力していけば、社会イノベーションにつながる可能性は大いにあると感じています。
学生が社会の新たな触媒へ
今年、国内外の現在の状況を危惧した様々な経験・バックグラウンドを持った若者6人でIdea Tree Bankを立ち上げました。それぞれの経験を通して、また企業の方などをお招きし、ワークショップ型・参加型勉強会を定期的に行います。
Idea Tree Bankの軸としては、ワークショップ、そしてCSRレポートの研究とIdea Tree Bankの見解の発信をしていきます。そして、それらを通す中で果たしていくべきことは社会課題解決型あるいは、企業の事業の案件に携わり、現場の調査を行うことで、よりリアルな現実を観つつも、企業の事業の実現を可能にすること、私たちのモデルをうまく連携させながら社会に少しでも還元していくことを目指したいと考えています。
また、来年から定期的に企業のCSRや、新規事業の一環として、学生と中心としたYouth、企業やNPOとのコラボレーションの企画を遂行することを目指し、5年後には100以上のアイディア・モデルを蓄積し、常に社会のためにモデルを提案し、行動を遂行し、新たな触媒となる機関を目指しています。
関連情報
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執筆者
棚瀬玲那
Idea Tree Bank
代表
現地NGOとの連携により、女性の社会進出と子供の教育の調査および、それに伴うイベント、ワークショップをインド南部のタミル・ナードゥ州で実施。開発系財団法人のインターン経験もあり、持続的な開発の環境作りのためには企業と政府、NPO/NGOの連携が必要だと感じている。企業のCSRや本業ビジネスの潜在力、政府との関係性に興味を持つ。現在は企業、ビジネス、CSR、社会意識という観点で学んでいる。
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