Q&A
現在、収集運搬会社の現地確認をしていません。運ぶだけなので大丈夫だと思いますが、注意が必要なポイントはありますか?
2008/08/12 更新
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廃棄物の処理に比べてあまり認識されていませんが、実は、運搬中にもリスクは多くあります。
例えば、運搬中の廃棄物の飛散、漏洩。フレコンバックが破れたり、ドラム缶が破裂したりして、道路や周辺地域に廃棄物が撒き散らされた場合、地域環境や人の健康に被害を及ぼす恐れがあります。
また、荷崩れの原因にもなる過積載は、たとえ事故が起きなくとも、そもそも法律違反です。
最近では、荷主の責任もより厳しく追及されるようになっています。運搬中も含めて、廃棄物排出から処理の完了までは、排出事業者の責任の範囲内ですので、日頃の対策をしっかり行いましょう。
運搬時のリスク対策として、ポイントは以下の二つです。
予防:運搬時に、飛散・漏洩・荷崩れが起きないような防止策を講じる。
飛散の防止例
- バラ輸送等飛散の恐れがあるものはシートなどで防止する。シート掛けも、途中で外れないよう、とめ具や結束帯の確認手順を設ける。
- フレコンは破れや詰め込みすぎに注意する。
漏洩の防止例
- 廃酸などを扱う際は、容器の腐食を確認する。
- 発生時に固形の廃棄物でも、時間経過や保管状態で液状化する可能性のあるものは注意する。
過積載、荷崩れ落下の防止例
- 積込み時はなるべく立会い、運搬担当者に任せきりにしない。
- 出荷前に積載重量の確認を徹底する(マニフェストの記載も必須!)。
- 重ね積みは極力避け、止むを得ない場合は、ワイヤーなどで必ず固定する。積荷と積荷の間に大きな隙間がある場合は木材などで埋め、転がりやすい形状の荷物には必要に応じ輪止めや止め木を使用する。
緊急時対応:緊急時、運搬担当者が被害を最小限に抑えることができるしくみをつくる
運搬会社との情報共有例
- 依頼している廃棄物の性状、性質を共有し、現場で誤った対応を取らないように指導する(水をかけると反応するものは、漏洩しても水で流さない、など)。
- 緊急時の連絡網やマニュアルを作成し、深夜や早朝の事故でも速やかに担当者が対応できる体制を整えておく。
上記のほか、そもそも運搬会社を選定する際に、車両の整備状況、運転手の態度、入れ替わりの激しさ、担当者の法律知識と順法意識などを自社で基準を設けてチェックし、たとえ処理費用が安くとも、一定の基準を満たさない場合は委託しないなどのリスク管理も有効です。
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