元青年海外協力隊が語る|草の根活動が世界をつなぐ 第1回 | 企業のサステナビリティ経営・自治体の町づくりに役立つ情報が満載

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コラム

元青年海外協力隊が語る|草の根活動が世界をつなぐ 第1回草の根活動が世界をつなぐ

kusanone_1-001.jpgこんにちは、今月からコラムを担当することになりました、元青年海外協力隊(フィリピン国派遣 職種:環境教育)の山﨑晃生(やまざきてるお)です。開発途上国の問題のひとつである『ゴミ問題』について、2年6カ月過ごしたフィリピンでの草の根活動と一緒に紹介します。

元青年海外協力隊が語る|草の根活動が世界をつなぐ
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青年海外協力隊への道

kusanone_1-002.jpg青年海外協力隊はJICA(国際協力機構)が行うODA(政府開発援助)の一環として、開発途上国へ派遣されるボランティア制度です。120以上の職種に分かれ、20歳から39歳であれば誰にでも参加資格があります。途上国での問題を自分自身の肌で感じ、環境問題を通して、人と人、国と国を繋げたいという想いから青年海外協力隊に参加しました。

現在JICAでは、平成26年度秋募集を11月4日まで行っています。青年海外協力隊、シニアボランティ(40歳から69歳まで)に興味がある方は、ぜひ募集サイト(http://www.jica.go.jp/volunteer/)を確認してください。

写真:フィリピンでの活動の様子

フィリピン共和国の現状

派遣国であるフィリピンは日本から飛行機で約4時間半。首都マニラやセブといった都市は高層ビルが立ち並び、一方で地方の村落地域では手つかずの美しい自然が多く残ります。近年、経済の急成長によって貧困格差が更に広がり、都市部のスラムでは路地で生活するストリートチルドレンをはじめとした、様々な社会問題を抱えています。

フィリピンには環境問題の象徴とされる「スモーキーマウンテン」と呼ばれるゴミ山があらゆる場所に存在します。日本ではあたり前に分別収集され、リユース、リサイクル、処分される廃棄物ですが、フィリピンではバスーラ(ゴミ)という纏まりで一か所に集められます。この山積みされたバスーラにガスがたまり、発火によって煙を上げ、まさに文字通り「スモーキーマウンテン」になります。そして、この不衛生なゴミ山にはお金になるモノを拾って生活するウエストピッカーが子供から老人まで大勢います。

「スモーキーマウンテン」を減らすこと、ウエストピッカーの生活を変えることが環境問題の解決に少しでも繋がると信じて、2010年10月に活動をスタートしました。

青年海外協力隊のミッション

kusanone_1-003.jpg任地はネグロス島の北東にある、美しい自然が残る人口14万人のサガイ市です。サガイ市市役所環境課に所属し、次の5つのミッションに取り組みます。

  • 住民への環境教育
  • コンポスト(堆肥化)によるゴミの減量化
  • 廃棄物のモニタリングとデータ収集
  • プラスチックゴミを活用した商品化
  • 環境イベントの広報活動

写真:サガイ市の海はこんなにきれいです。

次回からサガイ市のゴミ問題の解決に向けた、草の根活動を紹介します。

執筆者プロフィール

yamazaki.jpg山﨑 晃生(やまざき てるお)
アミタ株式会社
海外事業グループ 海外事業チーム

2013年にアミタホールディングス株式会社へ合流し、経営管理グループにおいて本社移転、拠点管理に従事する。現在はアミタ株式会社海外事業グループにて主に東南アジアにおける調査事業および新規事業の立ち上げを担当している。

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